診療案内
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生活習慣病

生活習慣病とは

生活習慣病とは、「食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒などの生活習慣が、その発症・進行に関与する疾患群」と定義しています。具体的には癌の多くと脳血管疾患、循環器疾患そして糖尿病と、相互にオーバーラップする部分もありますが、そうした疾患を包括する概念です。癌も含め生活習慣と考えられる疾患での死亡は日本全体の約1/3で、今後ますます増えていくと思われます。

生活習慣病の予防生活習慣病の予防には、毎日の生活改善が最も重要と言えます。食生活のみではなく心と身体の健康にも気を配ることが大切です。

生活習慣病の種類

生活習慣病の種類

糖尿病、脂質異常症、高血圧、肥満が代表的なもので、これらは「死の四重奏」とよばれ、心筋梗塞、狭心症、脳梗塞、脳出血、腎臓病、などの動脈硬化性疾患の大きな原因になります。

この他がん、肝臓病、骨粗鬆症、歯周病なども生活習慣病に入ります。多くの生活習慣病は、自覚症状がなく、相当の年数を経てから病状が現れるのが特徴です。

生活習慣予防の9つのポイント

1.腹八分目で肥満を防ぎましょう。

早食い・ながら食い・まとめ食いは食べすぎのもととなり、肥満につながります。食事はゆっくり楽しく味わって食べましょう。

2.野菜や海藻、豆・大豆製品をしっかり取りましょう。

野菜や海草、豆、大豆製品は食物繊維を多く含んでいます。食物繊維には糖質や脂肪の吸収を遅らせて、満腹感を持続する作用があります。また腸内のコレステロールを吸着して便とともに排出し、血液中のコレステロールを低下させる働きがあります。

さらに、野菜や海藻はビタミン、ミネラルを多く含み、がんや動脈硬化を防ぎます。

3.魚料理を食べましょう。

青魚(さば、いわしなど)に多いEPAやDHAは不飽和脂肪酸で、血液をサラサラにします。

4.植物性脂肪と動物性脂肪の比は2:1しましょう。

魚以外の動物性脂肪には飽和脂肪酸が多く含まれ、血液中のLDL-コレステロール(悪玉コレステロール)を増やすため、取りすぎないようにしましょう。

5.塩分は控えめにしましょう。

外食や加工食品には塩分が多く含まれています。練り製品やお惣菜などは取りすぎない方が無難です。また食卓塩よりもミネラルバランスのとれた天然塩を取りましょう。

6.こまめに歩く習慣をつけましょう。

ウォーキングなどの有酸素運動は、HDL-コレステロール(善玉コレステロール)を増やし、インスリンの働きを良くするなどの効果があります。毎日こまめに体を動かす生活を心がけましょう。

7.禁煙に努めましょう。

タバコは血圧を上昇させ、動脈硬化を促進します。また肺癌だけでなく、気管支炎、肺気腫、胃潰瘍、喉頭癌、胃癌の原因になります。タバコがやめられないのはニコチン依存によるものです。禁煙外来を受診されなど、チャレンジしましょう。

8.過度の飲酒に注意しましょう。週に2日は休肝日にしましょう。

過度の飲酒は肝機能を悪くするほか、中性脂肪を増やし、動脈硬化を助長します。週に2日の休肝日を作り、適度な量(1日に日本酒1合、またはビール大びん1本程度)を刺身や豆腐など良質のたんぱく質をつまみにして楽しく飲みましょう。

9.ストレスをためないようにしましょう。

十分な睡眠をとり、趣味などを持つことで、気分転換をしましょう。疲れた時は十分な休養をとり、不満などを我慢しない・問題を一人で抱え込まない・失敗やミスを気にしすぎない、ようにしましょう。